リハビリ学生・臨床実習 / 現場で使うガイド
リハビリ学生の臨床実習対策|初日の準備から評価・SOAPまで
臨床実習では、検査を全部覚えていること以上に、「何を知りたいか」「なぜその評価をするか」「安全に実施できるか」を説明できることが大切です。
実習前に準備する5つのこと
- 実習施設の診療分野と対象疾患を確認する。
- バイタルサイン、感染対策、転倒・誤嚥などの基本リスクを復習する。
- ROM、MMT、感覚、バランス、ADLなどの標準手順を学ぶ。
- ICF(国際生活機能分類)で生活機能を整理する練習をする。
- メモ・記録の方法と個人情報保護のルールを確認する。
初日の行動例
施設の安全管理と指導者の指示を優先し、挨拶、業務の流れ、物品配置、病棟・診療科のルールを確認します。患者さんへの接触や検査は、許可・同意・適切な監督のもとで行います。
患者さんを理解する3つの質問
- 今回の入院・通院に至る経過と、現在の医学的な注意点は何か。
- 食事・更衣・移動・仕事・余暇など、どの活動で困っているか。
- 本人は何をできるようになりたいか。
情報収集は施設の承認と指導者のもとで実施し、実習記録に識別情報を持ち出さないことが原則です。
評価項目を選ぶ考え方
例:「立ち上がりが難しい」という課題なら、まず介助量・座面高・足部位置・疼痛・ふらつきを観察。必要に応じて膝・股関節の可動域、下肢筋力、バランスを評価し、動作上の問題と照らし合わせます。検査を増やすこと自体を目的にしません。
SOAP記録の書き方(架空の例)
| 項目 | 記述例 |
|---|---|
| S 主観情報 | 「椅子から立つときに膝が不安」 |
| O 客観情報 | 座面高45cmで立ち上がり時に両手支持、右膝痛NRS 3/10 |
| A 評価 | 疼痛と下肢筋出力、荷重への不安が動作に関与する可能性。追加評価が必要 |
| P 計画 | 指導者と相談し膝ROM・筋機能・立ち上がり条件を再確認 |
施設の記録書式と指導方針に合わせてください。架空例を実患者の記録として流用してはいけません。
指導者へ質問するとき
「今は座面の高さと膝伸展筋力が立ち上がりに関係すると考えています。先に確認すべき評価はありますか?」というように、自分の仮説と迷っている点を短く説明すると、適切な助言を受けやすくなります。
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