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MMT(徒手筋力検査)のやり方|0〜5段階・代償動作・記録の基本

MMTは筋力を0〜5の順序尺度で整理する臨床検査です。筋の働きだけでなく、姿勢・重力・痛み・運動範囲・代償動作をそろえて記録することが大切です。

公開・最終更新:2026-10-19 / 運営:ライフリハビリサポート

MMTの0〜5は何を意味する?

段階基本的な考え方
0対象筋の収縮を触診・視診で確認できない
1収縮を確認できるが、明らかな関節運動は生じない
2重力の影響を減らした条件で可動域を通して動かせる
3抗重力位で可動域を通して動かせるが、追加抵抗には十分に耐えられない
4抗重力位で動かせ、外からの抵抗にも耐えるが正常相当ではない
5その検査法で正常と判断される抵抗に耐える

これは一般的な概略です。使用する教科書・検査法によって詳細基準や「+/−」の扱いが異なるため、同じ基準を継続して使いましょう。MMTの数値は厳密な等間隔尺度ではなく、「4は2の2倍の筋力」という意味ではありません。

検査前に決めておく4つの条件

  1. 測定する筋と運動方向:代償可能な隣接筋を把握する。
  2. 開始姿勢:座位・背臥位・腹臥位・側臥位など、同じ姿勢に統一する。
  3. 検査可動域:関節拘縮や痛みで動かないのか、筋出力の問題か分ける。
  4. 固定と抵抗位置:近位部の固定、抵抗を加える向きと位置、左右比較をそろえる。

実施の基本手順

  1. 本人に検査目的を説明し、痛み・疲労・禁忌を確認。
  2. まず自動運動で可能な範囲と代償を観察。
  3. 抗重力で運動できる場合は、検査法に応じた抵抗を安全に加える。
  4. 抗重力で困難な場合は、重力の影響を減らした姿勢で評価する。
  5. 筋収縮のみが疑われる場合は、視診や触診による確認を行う。
  6. 左右差、疼痛、運動範囲、代償動作、条件を併記する。
記録例(模擬)

右肩外転:MMT 3、座位、抗重力位で概ね90°まで自動運動可能。挙上時に肩甲帯挙上の代償あり。疼痛NRS 2/10。
※記録は施設で採用する検査法の基準に合わせます。

よくある失敗と対策

痛みで力が入らない

痛みが筋出力を抑制している可能性があり、MMTだけで筋そのものの障害と断定しない。疼痛強度と運動制限を併記します。

体幹・肩甲帯で代償する

動作を見ながら体幹の側屈・回旋・肩甲帯挙上などを確認。過剰な固定を避けながら条件を統一します。

「4」と「5」の判断が人で違う

抵抗の強さが検者依存になるため、変化を厳密に追う場合はハンドヘルドダイナモメーターなどの定量測定も検討します。

実習・国家試験勉強のコツ

筋の作用→姿勢→固定部→抵抗方向→代償→段階判定、の順に説明できるように練習します。検査結果を日常動作の問題と結びつける視点が重要です。

参考資料・確認先

出典の適用対象・更新日・詳細条件は、リンク先の原文を確認してください。

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情報提供用の記事です。医療上の診断・個別の治療判断は、資格と責任を持つ専門職が行ってください。臨床実施時は所属施設の規定・指示・最新の公的指針を優先します。