肩関節・臨床評価 / 専門ガイド

肩関節周囲炎の評価は何から始める?|可動域・痛み・機能の整理

肩の痛みを「硬いから伸ばす」だけで捉えず、症状の経過、痛みの強さと部位、能動・他動運動、生活場面での困りごとを分けて確認することが重要です。

公開・最終更新:2026-10-19 | 監修・運営:ライフリハビリサポート

最初に確認すること

外傷、急激な筋力低下、発熱や著しい安静時痛、神経症状などがある場合は、運動評価を続ける前に医師の評価が必要か検討します。肩関節周囲炎は他の肩関節疾患を除外しながら臨床的に判断する必要があります。

Q. 最初の問診で何を確認しますか?

Q. 肩関節の可動域はどう測りますか?

自動運動と他動運動を分け、代償動作と痛みを記録します。屈曲・外転・外旋・内旋などについて、測定姿勢、肩甲帯や体幹の代償、痛みが出始める角度、最終可動域を可能な範囲で統一します。

自動可動域

本人が動かせる範囲と運動の質、痛み、肩甲骨や体幹の代償を観察します。動作課題として「手を頭へ」「背中へ手を回す」などを補足できます。

他動可動域

負担の少ない条件で他動範囲を確認し、自動との差、疼痛、抵抗感を記録します。強い痛みのある時期には無理に最終域を追わず、医師の指示と患者の反応を優先します。

Q. 痛みと機能は何で評価しますか?

痛みの強さにはNRS(0〜10の主観的評価)など、肩の痛みと生活機能の変化にはSPADI(Shoulder Pain and Disability Index)などの患者報告アウトカムが使えます。尺度の正式な採点方法を守り、同じ条件で再評価することが大切です。

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Q. 評価から運動指導へどうつなげますか?

  1. 痛み・刺激性が高い:活動調整、許容範囲での運動、睡眠や生活動作の工夫を優先。
  2. 他動域にも制限が目立つ:症状反応を見ながら、段階的な可動域運動の適応を検討。
  3. 自動運動と他動運動に差がある:筋出力、疼痛抑制、運動制御、関連する神経・腱板機能などを追加確認。
  4. 日常生活動作の問題が残る:結帯・結髪・更衣などを課題ごとに再評価し、練習内容を調整。

一つの所見だけで病態や治療手段を断定しないことが重要です。診断や治療方針は医師と連携し、患者の同意・状態に合わせて判断します。

再評価の記録例

初回:困っている動作/NRS/SPADI/自動・他動可動域/代償/実施内容
再評価:同じ指標と測定条件で比較し、痛み・可動域・動作遂行がそれぞれ変化したかを確認

参考文献を探す際は PubMedの肩関節周囲炎・診療ガイドライン検索を起点に、研究の対象・介入・限界もご確認ください。

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このページは一般的な情報提供を目的としています。医療上の判断、診断、個別の治療方針、法令上の確認は適切な専門家が行ってください。