膝関節・機能評価 / 現場で使うガイド

膝関節の機能評価|立ち上がり・歩行・階段から訓練を選ぶ方法

膝関節の評価では「膝が何度曲がるか」だけでなく、座る・立つ・歩く・階段を昇降するという実際の活動を、安全に同じ条件で確認することが重要です。

公開・最終更新:2026-10-19 / 運営:ライフリハビリサポート

まず問診と安全確認

急激な腫脹・熱感、外傷後の荷重困難、発熱、神経症状、深部静脈血栓症が疑われる所見などがあれば、医療機関での評価を優先します。慢性症状でも診断、手術歴、医師の運動制限を確認します。

膝の評価で最低限そろえる4要素

30秒椅子立ち上がりテストを行うには?

  1. 動かない安定した椅子を壁際に設置し、座面高(例:約43cm)を記録する。
  2. 可能であれば腕を胸の前で組み、足底を接地した姿勢から開始する。
  3. 「立ち上がって完全に座る」を30秒間繰り返し、立位まで到達した回数を記録する。
  4. 痛み・ふらつき・手すり使用・椅子の高さなど条件を併記する。

転倒リスクのある方には安全確保と中止基準を設けます。CDCの標準法では腕を使用して立つ必要がある場合、テストを中止し回数を0と記録します。手を使う条件に変更した場合は標準法と区別します。回数の比較だけで疾患を診断できるわけではありません。

階段と歩行のどこを見る?

課題観察ポイント
平地歩行歩行速度、荷重時間、膝伸展、歩幅、疼痛
立ち上がり座面高、前傾、足部位置、手の使用、左右荷重
階段昇降段差高、手すり、昇り・降りの左右差、荷重時痛
片脚支持保持時間、骨盤・体幹・膝の位置、バランス

評価結果から運動を考える

膝伸展が不足:疼痛・腫脹への対応を確認し、耐えられる範囲で伸展方向の運動を検討。立ち上がりが困難:高めの座面から開始し、反復回数や支持条件を段階的に調整。歩行時に不安定:支持物を使ったバランス練習や下肢筋力練習を検討。階段下降が困難:段差高を低くしたステップ練習で痛みと荷重制御を確認します。

再評価の例

初回と2〜4週後で、NRS・立ち上がり回数・歩行速度・膝伸展角度・生活上の困りごとを同条件で比較します。間隔は症状と計画に応じて調整します。

参考資料・確認先

出典の適用対象・更新日・詳細条件は、リンク先の原文を確認してください。

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情報提供用の記事です。医療上の診断・個別の治療判断は、資格と責任を持つ専門職が行ってください。臨床実施時は所属施設の規定・指示・最新の公的指針を優先します。